
Q どうして神童は育つのですか?
10年かかっても中級レベルにいる人がいるかと思えば、8歳でオーケストラと一緒に弾く神童もいます。違いは練習量と教師の質です。良い先生が指導して初めて神童が育ちます。それは指導方法の無駄を省いた効率的な方法を取っているからです。また練習量が全く違います。学校から帰宅して遊ぶ時間もなく練習をしているのが現状です。毎日30分練習する子供と4時間弾く子供がいれば1年で8年分の差が生まれるわけです。
神童は音楽と数学、ITの分野に限られていることも注目してください。音楽の場合は真似が上手い子供であれば良いのです。神童と言われる子供たちはほとんどが消えて行くのは、強制的に押し付けられたため本当に音楽を好きになれず、燃え尽きてしまうためです。コンクールで一位になることが目標の場合、目標を達成するとしばらくはチヤホヤされますが、将来を約束された訳ではありません。若ければ注目を集められます。海外では年齢を偽っている場合もあります。20代ともなれば大人の演奏家として聴く人に感動を与えられる演奏をしなければ耳の肥えた聴衆はついてきません。
Q 週に一回のレッスンは必要ですか?
週に一回のバイオリンのレッスンを受けるのが基本となります。悪い癖は早めに直さなければなりません。また、2週間に一度のレッスンではダラける原因になるだけです。
毎週の教室通いが一番上達します。
Q 日本とアメリカのレッスン事情の違いは何ですか?
日本とアメリカの両国でレッスンを受けましたが、日本はお国柄もあり一度師事した先生からなかなか離れようとしない生徒さんが多く、またなかなか手放さない先生も多く存在します。自分の指導できる範囲を超えた生徒がいても手放さない先生は、もっと技術を伸ばしたいという生徒の希望を真剣に受け止めてほしいものです。演奏家になりたければそれなりの先生に師事する必要があります。もしくは才能が認められる生徒を見抜ける先生についていなければなりません。アメリカでは優秀な生徒には様々奨学金制度が用意されています。お金に困っている場合は奨学金で個人レッスンを受けている生徒も大勢います。
自分のニーズに合い、気が合う先生ついて練習しましょう。
Q 一流のバイオリニスト・音楽家とは?.png)
一流の演奏家は世界にほんの一握りしか存在しません。演奏技術はさることながら独自の音楽性を持ち個性を持った演奏ができる人たちです。演奏することが好きで音楽への探求心が消えない演奏家たちです。ハイフェッツを尊敬するルッジェーロ・リッチは80歳代にして毎日バッハの無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータを毎日練習するのが日課でした。また、人間性も素晴らしく約束を必ず守るなどどの面をとっても自己鍛錬を積んでいる人たちです。
リッチがたまたま食事をした南仏のレストランでジプシーの若いバイオリニストを翌日のイヴリー・ギトリス主催のコンサートでは舞台に上げてアンサンブルに参加させてお客様たちを喜ばせたコンサートに参加しました。一流の音楽家ともなれば前日に集まりリハーサルをしてコンサートをとても楽しんでいます。音楽に携わっていると言葉を超えた世界を共有できます。ところでそのジプシーの演奏家はクラシック界ではプロになれないか翌日リッチと食事をしている時に聞きました。「彼はうまいけど無理。基礎ができていない。」とのコメントでした。そのジプシーの演奏家は一流の演奏家より艶っぽい音で弾いていただけに考えさせられる一言でした。
Q コンサートに行くことはお勧めしますか?
良い演奏家の演奏は生でぜひ聴いてほしいものです。残念ながらよいコンサートのチケット代は非常に高くなりつつあります。ただし高いにはそれなりの理由があります。良い演奏会は一生の思い出となります。何かしら学ぶものがきっとあるはずです。CDなどは編集に編集を重ねるので本来の演奏とは異なります。生で聴いて音の耳に焼きつけて頂きたいと思います。
Q 先生との相性はありますか?
先生との相性は非常に大事です。相性が合わないのであれば音楽が嫌いになってしまいます。お互いのため他の先生に早めに行くことも検討してください。ただし、小さい子供の場合は親と先生との相性が大事になります。
Q 一般的なレッスンの料金はどの程度ですか? .png)
会社経営の音楽教室は調査できますが、個人レッスンの場合の料金はバラバラです。レッスン料金が安く大勢の生徒を抱えながら良い演奏家を育てた先生なんて存在しないのではないでしょうか。バイオリニストの卵たちは良い先生を求めて世界中を旅します。私が師事した先生にも世界中から生徒がオーディションを受けるために訪ねて来ていました。残念ながら生徒にしてもらえなかった人がほとんどでした。また、私も時々先生宅に泊まりこみで毎日レッスンを受けたりしましたが演奏家を目指すにはたくさんの練習とある程度のお金がかかるものです。 趣味でバイオリンを習う場合も無駄な練習をさせられるなら料金は本当に安いと言えるのでしょうか。
Q どのくらい練習したらいいですか?
天才と言われる人たちは練習をあまりしていなくても楽器を手にした瞬間に弾けたと思われがちですが、「練習している過程を見せないで急に現れた」から天才と言われるのだとか。その通りだと思います。あの天才と言われるモーツァルトも音楽家の父の指導で徹底的に音楽を叩き込まれたうえにいろんな先生の指導を受けにヨーロッパ中を回っています。義務教育なんて確立されていない中世ですから、親の自由で音楽漬けの毎日だったのでしょう。生まれもった才能と様々な指導者から授かった蓄積があったから作曲をする段階にアウトプットができたはずです。
時間がない時は技術を落とさない程度の練習をすれば問題はありません。プロの演奏家を目指すなら遊ぶ暇を惜しんで練習する必要があります。上級になれば曲がそもそも30分くらいありますので練習にも時間がかかります。
Q バイオリンを大人になってから始めた場合は?
大人の場合は練習量が同じと仮定すれば年齢が若いほどはやく上達します。オーケストラで弾きたい、子供の時に習いたかったなど様々な理由がありますが本人が弾きたいという気持ちが強いものです。しばらくブランクがあった大学生なども今からでは遅いと思わず練習を再開してほしいものです。
Q 音楽はボケ防止や脳みその活性化に最適
身近にいるバイオリニストたちは80歳前後でも弾いている人たちの頭脳や記憶力は驚異的です。また、最近の研究でもありましたが聴力は耳をよく使う人ほど落ちないとか。自分で音を作らなければならないバイオリンは耳を非常によく使います。脳が若いと体全体も良い影響があります。音楽をして楽しみながら健康も保てるなんていいですね。アメリカに住んでいた頃にバイオリンの楽譜なら何でも揃うGlobe Musicという店がありました。その店主は当時90近いMr. Rosenという人でしたが、曲名が分からなくてもメロディを歌えば楽譜を探してくれました。95歳過ぎまで営業していたと思いますが、家では友達と二重奏をしたりしていました。音楽はずっと楽しめます。
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